そらまめの、つぶやき。

思った事、感じた事、その他もろもろ。~ただ今、英語の勉強中。~

【カナダ生活】友達から聞いて、グサッと来たけど考えさせられたこと

カナダには世界中からワーホリで来ている人、留学で来ている人たちがたくさんいます。

私もかつてはその一人でした。

来た時からある程度英語を話せる人もいてるし、

私のようにほぼ話せないような状態で来る人もいます。

今回は、ワーホリで来ていた友達から聞いた

”グサッと来たけど考えさせられた”お話です。

 

この友達は、ドーナツ屋さんで働いていました。

彼女を含め、あんまり英語は話せないけどコネで採用されていた方が多かったようです。

ですので、注文を取る時、会計をする時、商品について質問された時など

お客さんの言ってることが分からなかったり、

お客さんに言いたいことを上手く伝えられなかったり、ということが多々あり、

だけど仕事仲間もあんまり英語が得意じゃないから助けてもらう事も出来ず

英語力のせいで上手く接客ができないことが多かったそうです。

それで彼女は英語力を伸ばそうと頑張っていました。

でもある日、一人のお客さんにこんなことを言われたそうです。

 

「I just want to get a cup of coffee.

Why do I have to have a hard time just to get a cup of coffee in my own country?

I don't mind to spend more money on my coffee if I can have better service in English

which is our language. You should go back to your country.」

 

友達は私に

「何そのお客さん!めっちゃひどいなぁ。そこまで言わんでもいいやんなぁ!」

と言って欲しかったのだと思いますが、私はそうは言えませんでした。

お客さんの言い分はごもっともだと思ったからです。

 

友達が働いていたドーナツ屋さんはカナダではとても人気で、

どの店舗に行っても長い行列ができていることが多いんです。

お客さんからしたら、長い間列に並んで、ようやく注文できると思ったのに

店員が自分の言ってることを理解できないのですからイラついてしまっても仕方ありません。

 

でも、私も英語学習者なので友達の気持ちもわかります。

毎日自分なりにコツコツ英語の勉強をしてるけど

すぐには成果が出なくて、職場で上手く英語が話せなくてもどかしい。

カナダで仕事をしている以上は、ある程度の英語ができないといけない、

それは分かってるけど、やっぱり英語力はすぐには伸びない…。

ひどく落ち込んでいる友達に、何と声を掛けてあげたらいいのか分かりませんでした。

すると、友達がこう言ったんです。

「私、毎日頑張って英語の勉強してるねん!英語は第二言語なんやから話せなくても仕方ないやん!そのことを考慮してくれたっていいのに!」

それで、私はこう思いました。

”残念ながら、私らが英語圏であるカナダに来て働いてる以上、

ある程度の英語力を求められるのは当然のことで、

どんだけ私らが毎日英語の勉強を頑張ってようが、それはこっちの人には関係ない。

見ず知らずのカナダ人のお客さんに

私たちがどれだけ毎日英語の勉強を頑張ってるか分かって欲しいなんて、

それは私たちの勝手なワガママ。でも、私も友達みたいに

頑張ってるねんから、努力を認めてよ!って思ってた時あったなぁ…。”

 

お客さんの言い分も、友達の言い分も分かるから

とても複雑な心境でした。

そして、口に出さないだけで

このお客さんと同じようなことを考えてる方は多いのかな…とも

思ってしまいました。

なんか、色々と考えさえられた出来事でした。