両親がカナダに遊びに来ていました。
全く英語で話す気のない母に対し、
父は片言でも、単語でも、なんでもいいから
とりあえず英語でコミュニケーションを取ろうと頑張っていました。
正直言って、父の英語は上手と言うには程遠いです。
それでも、父の英語は意外と通じていたんです。
そんな父の様子を見て私は思わず
「I think my English is better than my father's.
People understand what he says,
but people don't understand what I say, sometimes...
I don't understand this.」
とポツリと夫に言ったんです。
すると、夫からはこんな答えが返ってきました。
I feel so sorry for you.
You are just unlucky.
I think your English is just fine.」
思わず
「What?!」
と聞き返しました。
かれこれ夫と8年程一緒にいますが、その間ずっと
”そこまでひどい英語を話しているわけでもないのに
理解してもらえないなんて、なんて気の毒な…。
話しかける相手がどの人も悪いねん。
だから理解してもらわれへん。
運の悪い子。”
と思っていたそうです。
夫は冗談で言っているのかと思っていたのですが大真面目でした。
『父の中途半端な英語は通じるのに、私の英語は通じない!その差は?!』
というタイトルを見て、
”その差は一体何?!めっちゃ気になる!”
と思っていた方がいらっしゃったら
ただただ申し訳ないのですが、
差は『運』だったようです。
拍子抜けですよね。
夫は私の事を『運の悪い子』と言いましたが、
でも私は褒められて伸びるタイプであると同時に
侮辱された事や、悔しい思いをバネにして頑張って実力を伸ばすタイプでもあるので
私自身は自分の事を『運が悪い』とは思っていません。
以前、普段はいい人だけど、
たまに意地悪になる人と働いていた事がありました。
英語を母国語として話す彼女は、
機嫌が悪いとストレス発散に(?)私の英語をからかう癖がありました。
一度だけ、私は悔し涙が止まらなくて24時間泣き続けたことがあり、
(この時は、自分で涙のコントロールができず涙を止めることができませんでした。
寝ることもできず、本当にひたすらずっと涙が流れっぱなしでした。笑)
泣きながら帰宅した私を見て
夫がブチ切れて私のボスに抗議しに行ったので
それ以来からかわれることはなくなったのですが、
私のこの時の悔しい思いは未だ消えていません。
それで、24時間泣き続けるほどに悔しい思いをした私は
『いつか見返してやる!!!!!』
って心に誓って、効果のありそうなことは何でも試しました。
ちなみに、この時私の発音をからかわれたので
それもあって私は発音の習得に人一倍こだわりと強い思いがあるのかもしれません。
英語を母国語として話す彼女を見返すなんて無理かなとも思われたのですが、
見返すことができた日が来たんですよ!!!
どんな事だったかと言うと、
フィリピンって Philippinesと言いがちですが
THE Philippinesなんですよね。
私はその事を知らなくて、職場にいたフィリピン人の子に
「I thought you were from Philippines.
But you are from THE Philippines!!!」
と言ったんです。
それを聞いていた彼女が
「I didn't know that.」
って言ったんです。
何とも言えない表情をしていました。
この時から彼女は
自分が英語を話せることを武器にしてくることもなくなりました。
というか、英語は彼女にとって母国語ですから話せて当然なので
”私、英語話せるし!”
という態度を取られること自体がおかしいと言えばおかしいのですが。
当時は
”この、クソばばぁ!!!(口が悪くてすみません。)”
と思いながら毎日一緒に働いていましたが
彼女のおかげで相当英語力を伸ばすことができたので
今は感謝の気持ちしかありません☆
通じないと、どうしても自分に非があるように思ってしまいますし
それは仕方のない事なのかもしれませんが
私のように悪運続き(夫談)の場合もあるようですし
あまり気負わずマイペースで勉強を続け、
自分の実力を信じて
英語と向き合っていきたいものです。