私は、日本に住んでいた時には
英語に関する本をたくさん買っては、読み漁っていました。
英語の勉強を始めた時から
『ネイティブスピーカーレベルの英語を習得しよう!』
と決めていたので、私の目に付く本は
- ネイティブスピーカーならこう言う!
- ネイティブスピーカーが使う英語
- ネイティブスピーカーっぽく聞こえる表現
こういったものが多く、
このような内容の本を好んで選んでいました。
当時は日本に住んでいましたから
ネイティブスピーカーが話す英語を実際に聞く機会と言えば
週に一度通っていた英会話学校でのみだったので
本に書かれていることが本当に正しいのか、そうでないのかを
検証する場(?)がなかったため
本に書いていた事はすべて正しいのだと思い込み鵜呑みにしていました。
でも、実際カナダに住んでみると
”あれ?!本に書いてあったことと違う…?!”
と思う事がたまにあります。
例えばですが、
My name is 〇〇.
という、結構使用頻度の高いフレーズ。
『ネイティブスピーカーは~』系の本には
My name is 〇〇. という表現は、 「吾輩の名前は〇〇である。」 というふうにネイティブスピーカーには聞こえます。 I'm 〇〇. と名乗った方が自然で、ネイティブスピーカーらしい表現です。
と書いてあるものが何冊かありましたが、
カナダに実際住んでみて思ったのは
ネイティブスピーカーの皆様、普通に
「My name is 〇〇.」
と自己紹介しておられます。
私が通っているジムでは
インストラクターさんがレッスンを始める前に
大抵自己紹介をされますが、
「I'm 〇〇.」
と名乗っているのを聞いたことが一度もありません。
どのインストラクターさんも
「My name is 〇〇.」
と名乗っておられます。
夫も「My name is 〇〇.」と言う時があります。
どういう時に「My name is 〇〇.」で、
どういう時に「I'm 〇〇.」を使うのか
残念ながら私には説明できませんが、
私が思うには
「My name is 〇〇.」は
職場や面接の時、
相手に失礼のないようにしたい時とかに使って、
「I'm 〇〇.」はカジュアルな場で使われるのかな?と思っています。
あ、でも現在売り出し中の我が家に
不動産会社の人が我が家に興味のある買い手を連れて内見に来る時
「My name is 〇〇.」
と自己紹介してくる人もいるし
「I'm 〇〇.」
と名乗る人もいます。
家の売買ですからビジネスだと私は捉えているので
相手方に失礼のないように
私にできる範囲内で言葉遣いや表現、
話す内容、使う単語を厳選しているつもりなのですが
どちらも聞くという事は
プロ意識のある人は「My name is 〇〇.」と名乗り
プロ意識が若干かけ気味の人は「I'm 〇〇.」と名乗るのでしょうか?
名乗り方で不動産屋さんにプロ意識があるかどうかを判断するのは
間違ってるように思いますし
私はネイティブスピーカーではないので、真相は分かりませんが…。
ちなみにですが、詳細は割愛させていただきますが
日本では考えられない不動産屋さんがここカナダには存在します。
カナダでお家の売買を検討されている方は
realtorさん探しはくれぐれも慎重に行う事をお勧めします。
記事が長くなってきたのですが、もう一つだけ。
『ネイティブスピーカーは~』系の本に
ネイティブスピーカーは 「How are you?」 とはあまり言いません。 「How's it going?」 という表現の方がよく使われています。
ということが書かれている事があるのですが、
私はこれも事実に反していると思います。
私のこれまでのカナダ生活では、
どちらの言い回しも同じくらいの頻度で耳にします。
ただ、こういった質問に対しての答えとして
私が中学生の時に使っていた教科書には
「I'm fine, thank you. And you?」
と書かれていたような気がしますが、
これこそネイティブスピーカーの方が言っているのを聞いたことがありません。
「I'm fine.」
だけなら聞くことはありますが、そのあとに続く
”thank you. And you?”
はまず耳にしないです。
「I'm fine.」の代わりに
- Not too bad.
- Pretty good.
この2つはよく耳にするように思います。
英語は色んな地域で話されている言語なので
その地域によってよく耳にする表現は違っているかもしれません。
でも、私のカナダ生活での経験上
『ネイティブスピーカーは~』系の本に書かれていることは
必ずしも正しいというわけではないようです。