何度も申し上げますが、私の英語力は本当にひどかったんです。
なんせ、コーヒーすらまともに買えなかったくらいですから。
一応学生時代に英語の勉強してたはずなのに
社会に出た瞬間に全てを忘れてしまったようです。
語彙力もかなり乏しく、中学並の英語力だったと思います。
いや、それ以下だったかもしれません。
そんな私が英語の勉強を始めて、何度か一人旅へ出かけました。
その時に起きた出来事を紹介したいと思います。
これは3回目の一人旅、シアトルでの出来事です。
ちなみに2回目はシカゴへ行きました。
シカゴですでに”バスと電車に乗る”という事をクリアしてたので
シアトルでも大丈夫だろうと思い、バスを利用する事にしました。
目的地まで行くにはバスを乗り継がなければ行けなかったんですが、
もう3度目の一人旅ですし、シカゴでも問題なく乗り換えできてたので
”きっと大丈夫!”と自分を信じてバスを利用することにし、
片手にバス運賃を握りしめバスが来るのを待ちました。
ところがいざ乗り込むと、2秒でパニックに陥る事に…。
これはその時の私と運転手さんの会話です。
運転手さん:No change.
私:No change?
運転手さん:Yes, no change. Do you have any change?
どういう事か分かるでしょうか?
私は5ドル札を握りしめてたんです。
アメリカのバスでも日本みたいに車内で両替できると思ってたんです。
ところが乗り込んでみたものの両替機らしきものはないし
突然No changeと言われるし、運転手さんが何を意味してはるのか分かりませんでした。
運転手さんの言ったYes, no change. Do you have any change?は
「お釣りは出せないんだよ。君、小銭持ってる?」
って意味だったんですね。
この時、私の後ろに並んでる他の乗客さんがいてたので
”モタモタしたらあかん!”ていう気持ち+英語が分からなくて
本当に大パニックだったんです。
しまいには、”なぜ、運転手さんは私が乗り換えしようとしてる事知ってるわけ?
No changeってことはこのバスに乗ったら乗り換えはできへんってこと?
いや、でも私がchange持ってるか聞いてきはったしな…、あかん、
ほんまに意味分からへん…どうしよう…。”という状況に陥っていました。
さて、その後私はどうなったというと…
この運転手さんとても親切で、というより
何を言われてるかも分からずオロオロしてる私を不憫に思ったのか
タダでバスに乗せてくれたんです。
トランスファーチケット付きでした!
トランスファーチケットがあれば一定の時間内であれば乗り換えできるんです。
もし私がバスを乗り換える場合の事を考えての
運転手さんの粋な計らいだったんだと思います。
じゃないと、また「No change」で私がパニックに陥りますから。
バスに乗るだけで、ものすごく疲れましたがいい勉強になりました。
シカゴで公共機関を利用したと前述しましたが、
その時は7day passを持ってたんです。
だから、お金の支払いとか考える必要なかったんです。
こちらではバスに乗ってお釣りを貰える事はほぼないと思います。
少なくとも私の経験上ではお釣りを貰えた事はありません。
ですから、運賃ピッタリの小銭を準備しておく必要があります。
changeは動詞だと変わる、変化する、乗り換える、取り替える、変更する
といった意味がありますよね。
さすがの私も意味は知っていました。
では、名詞の場合はどうでしょう?
交換、変更、小銭、おつり
こういった意味もあるんです。
お恥ずかしながら、このシアトルの旅に出かけるまで
小銭はCOINやろ!ってずっと思っていました。
coinでも通じると思いますが、カナダでお釣りや小銭の事を
coinという人はほとんど見かけたことがありません。
なんか、今こうして書いてると
”じゃ、それまでの一人旅中に買い物でお釣りを貰う時はどうしてたんやろう…?
何を言われてたんやろう…?”
って思ったんですが、全然思い出せません。
多分、「Here is your change.」といって渡されてたと思うのですが
買い物できた事への喜びでいっぱいで、何も聞いてなかったんだと思います。
それか、聞き取れてなかったかですね。
本当に私の英語力、ひどすぎました。今となってはいい笑い話です。