タイトルにある”先生”とは
私が日本にいた時に通っていた英会話学校でお世話になってた
カナダ人の先生です。
ちょっと理屈っぽい所がありましたが
とても分かりやすく教えてくれる先生でした。
なんでof courseなの?
私が受けていたグループレッスンでは授業の最初に
まずお互いに近況報告から始めていました。
ある時に、クラスメイトだった主婦の方が
生徒:I'm tired because I had to cook for my husband.
先生:Did you have to cook?
生徒:Of course!!!
先生:How come? Is your husband handicapped or something?
一瞬、教室の空気が凍り付きました。
先生からしてみれば、
”料理は誰でもできるもの、主婦がやらなければいけないわけではない”
ということだったんです。それに対して主婦の方は溜め息混じりに
”Of course"と答えたので、
先生は旦那さんに何かしら家事が出来ない事情があると思ったようです。
of courseを使う時
先生によるとof courseを使うのは
万国共通で、絶対に揺るがない事実を話す時のみらしいです。
例えば
Nobody can live without breathing.
に対して
Of course.
と言うのはありらしいです。
確かに、呼吸しなければ生きられないというのは揺るがない事実です。
なるほどな〜、と思って
この日以来、of courseをあまり使わなくなりました。
今だから思う事なのですが、
先生が担当してた生徒さんでof courseを使う人が多かったんだと思います。
質問した事に対して、何でもかんでもof courseと答えられたら
確かに「なんで?」と思ってしまうかもしれません。
「Did you take a bus to come here?」という質問に対して
「Of course.」とだけ答えられたとしたら
”なんで?別にバスじゃなくて電車とかタクシーとか他にも手段あるやん?”
と突っ込みたくなるかもしれないです。
こういうことを繰り返し経験した結果、
この日の先生は私たちに「なんでof courseなの?」と尋ねたのかもしれません。
ネイティブスピーカーはof courseを多用しない?
実際カナダで生活しててof courseというのを聞かないか?というと
そんなことはありません。私が思ってたよりはよく耳にします。
でも、英語学習者が使うような使い方は確かにしてないような気がします。
「Did you eat last night?」
「Of course!」
みたいな会話は聞いたことがありません。
返事に使えるフレーズとして便利なので使ってしまいがちです。
私のクラスメイトだった主婦の方にとって炊事は
当たり前にやらなければいけない事だったので
思わずof courseと言いはったんだと思います。
でも自分に取っての当たり前が他人にとっても当たり前とは限りません。
of courseではなく別の答え方をするか、
of courseの後に何故なのかを加えて言うといいかもしれないですね。