日本人同士の結婚でも出身地が違うと
習慣や味付けが違う事はあると思うのですが、
国際結婚となるとそういう事が頻繁に起こります。
私にとっては全然普通の事なのに
夫にものすごく驚かれた出来事を紹介したいと思います。
いつもは夕飯の時にはお水を頂くのですが
最近は寒くなってきてお茶が美味しい季節なので
自分の分だけ緑茶を作って用意したんです。
そしたら夫に
「なんで緑茶?緑茶はご飯に合わない!」
って言われました。
信じられなくないですか?!
私からしたら、お寿司にコーラの方がよっぽどおかしいわ!ってところですが、
それは普通らしいです。
「緑茶をごはんにかけてお茶漬けとかするで?やってみる?」
と提案したら、
「じゃ、紅茶でも同じ事出来るん?紅茶もお茶やで?
そんなことせーへんやろ?だから緑茶とお米も合わへんねん!」
と言い返されました。屁理屈が得意な夫です。
これはもしかしたら日本でも地域によって違うのかもしれませんが、
小さいときから母に言われ続けてるので
”洗った服は一度たたんでから着る”というのは私にとっては
やらなければいけない行程なんです。
たたまなかったところで、何か不吉な事が起こるとかはないと思うのですが
小さい頃からそうやるように言われて育ったので
たたまずに着るとなんか気持ち悪いんです。
夫にはたたむように強要はしませんが、
私が洗濯物をたたむ姿を見て
「You are crazy...」
と言われます。
これは新婚時代に
冷しゃぶでも作ろうかと思って豚肉を茹でていたら
「ちょっと!!!何やってんの!肉は茹でるものじゃない!」
と鬼の形相でお台所に乗り込んで来はりました。
私は付き合うことになった時に、いかに家事が不得意で、
料理はやった事ないし興味もないという事を伝えてあったんです。
ですので、料理の出来ない無知な私がわけも分からず
どう調理したらいいのか血迷って肉を茹で出したと思ったみたいです。
「でも、茹でたら余分な脂が落ちてヘルシーになるで?」
と言うと、態度を翻して
「日本人て賢い!だから日本食はヘルシーなんか…」
と納得し始めました。
確かに夫が料理を作る時に肉を茹でてる姿は見たことがない気がします。
今や夫はしゃぶしゃぶの大ファンです。
お肉を茹でる事への抵抗はなくなったみたいです。
これも両親にずっと
「新しい靴は午前中にしかおろしたらあかん」
と言われて育ったので、今でも教えを守っています。
なぜ午前中しかダメなのかは分かりません。
私が靴を買った時、絶対に午前中にしか下ろさないので
不思議でたまらないみたいです。
夫は靴を買ったら、買った時間に関係なく
お店で履き替えてそのまま家に帰っちゃいます。
私はそっちの方が受け入れ難いです。
夫に言わすと、そのままモールの中を歩き回って
履き心地が悪かったら返品しにいけるので効率がいいらいしです。
確かに…。
これはヨヅメ=夜爪=世詰めということになるからですよね?
日本語が分からない夫には説明した所で分かってもらえそうにないので
「とにかく、お母さんが切ったらあかんって言ったから切らへんの!」
と言ってあります。
夫はシャワー浴びた後にパチパチ切ってはります。
靴の事にしろ、爪の事にしろ、
一定の時間内にしかやってはいけないというのが不思議であり
面倒なルールのように感じるようです。
みなさんお馴染みの、あの耳かきです。
日本人にとっては定期的に耳かきするのは普通の事ですよね。
でも夫はあの先端がものすごく怖いみたいです。
「もし、深くまで掘りすぎたりしたらどうするわけ?」
「もし、君が耳かき中に誰かが君にぶつかったりでもしたらどうする?
聴力失うかもやで?」
とものすごい脅してきます。
「家の中にはあんたと私しかおらんねんから、
ぶつからんようにどっか行っといて。
それに私は耳かきのプロやから掘りすぎる事もないし大丈夫!」
と言っても納得できないようです。
たまに口うるさい男へと豹変します。
まだまだあるんですけど
書ききれないので一部を紹介させて頂きました。
夫は私の文化を一応尊重してくれてるので
意見は言ってくるものの、「そんなことやるな!」とかは言ってきません。
ですので、お食事の時は緑茶を頂いてますし耳かきだってします。
また、私も夫に私のやり方を押し付ける事もありません。
夫が受け入れられないものは仕方ないです。
でも、やっぱりお寿司を食べる時にコーラを飲むのは止めてもらいたい気がします。