この夏、オバになりました。
念願のおじいちゃん、おばあちゃんになれた両親は
それはそれは大喜びです。
この前、両親と話をしていた時に
「めっちゃ可愛い♡」
「ずーと寝てて、全然起きへん。」
「五体満足で生まれてきてくれただけで、ありがたい!
健康でいてくれれば、それでいい!」
このようなことを繰り返し言っていました。
その時に私は
「健康ですくすくと育ってくれればそれ以上何もいらんって言ってるけど
そう思うのは今だけで、あの子が成長するに伴って
『もっと〇〇になって欲しい』とか言うようになるんちゃうの?」
と言ったら、母は
「確かにそうかも…。」
と笑って答えました。
妊娠出産子育てをしたことのない私が言うべきセリフではなかったのかもしれませんが
でもこれって、夫婦生活でも言える事だなって思うんです。
同じ国籍同士(もしくは、その国での永住権のある人と)で結婚した場合は
婚姻届けを出せば晴れて夫婦となり、一緒に住む事が出来ます。
でも私の場合は国際結婚で、
結婚自体はできたものの
結婚した当初、 私にはカナダでの永住権がありませんでしたので
もし申請したカナダ移民の書類が却下された場合には
夫とカナダで一緒に生活できないという可能性がありました。
却下される理由は思い当たりませんでしたが
100%受理されるという理由も思い当たりませんでしたので
移民するまでは不安で仕方なく、ストレスの溜まる日々でした。
この、移民申請をしてからカナダに移民するまでの約5ヶ月間、
私が日々考えていた事、願っていた事は、
『どうか無事書類が受理されて、スムーズに申請処理が行われますように。』
『夫と共に生活できますように。』
という2つのことで、これ以上の事は望んでいませんでした。
そして実際に
全ての書類手続きが終わり、いざ移民手続きをしに行って
正式にカナダに移民できた時に私が一番に思った事は
『これで、夫とずっと一緒にいられる。』
ということでした。
望んでいた事が叶ったので
しばらくの間はとても幸せだったのですが
夫との生活に慣れてくると
『夫と一緒に生活できている』
という事実に感謝をするどころか
色んな事に嫌気がさしてくるようになりました。
私にとって『一緒にいられればいい』という存在だったはずの夫がいつの間にか
『家事はやらんし、趣味に大金を使うし、友達と遊びに行ってばっかりやし…』
と不満の対象になっていったんですよね。
あれも、これもと、夫に期待を寄せたり
不満をもったりするようになりました。
でも、ある時から夫に期待するのを止めたら
随分気持ちが楽になりました。
期待する=自分の思うような結果が得られないとガッカリする
というのが私の中から消えたからです。
そして、『人を変えることは不可能』という事が
以前にも増して分かるようになってきてからは
夫に対する不満も段々薄れていきました。
色んな感情、不満を味わい尽くして一周回って
現在は、元の『一緒にいられればいい』という状態に帰ってきました。
正直言うと、今でもたまに
”もっと〇〇だったらいいのに…”
と思う事があるんですけどね、
結婚したころの事を思い出すと
そんな思いも消え去ります。
いつまでも、
あの時の純粋な『ただ、一緒にいたい』という気持ちを忘れないでいたいものです。