【自立心控えめの、頼り上手。】
これが、
私が義弟に対して
長い間抱いていた印象です。
義弟は末っ子な事もあり、
色んな人から可愛がられ
甘やかされて
育ったのだと思います。
自分でどうにかしようという気がなく、
誰かがどうにかしてくれるだろうと
常に他人任せな感じで、
そんな義弟を見ていて
イラっとした事は
数知れません。
特にお金の管理が下手くそで
常に義両親のすねをかじり、
(といっても、義弟にとっては両親ですが。)
『なんて情けない…。』
そう、思っていました。
だけど、
義弟の事を知れば知るほど
私は勘違いをしていたのだなと
思い知らされたんですよね。
義弟は、
お金を稼ぐのは下手くそなのですが、
とにかく人から好かれるし
可愛がってもらえるタイプだし、
信用を得るのが得意な人なんです。
これって、
稼ぐ能力と同じくらい
もしかしたらそれ以上に
貴重なスキルだなって思うんですよ。
ある程度までは
自分の努力次第で
信頼を得たり、
人から好かれる事もできると思うのですが、
生まれ持ってこういうのが得意な人には
かなわないと思うから。
義弟は身体が弱いので、
働こうにも
できる事とできない事があり、
それもあって
そもそもが頼り上手なのだと思います。
頑張っても頑張っても
空回りでツラかった時期。
母国で、母国語を話し
私よりも優位な環境にいながら
頑張る事をサボっているように見えていた義弟。
サボっているのに、
周囲からサポートしてもらっていて
その姿にイラっとしていたのですが、
今思えば
サポートしてもらっている事に対して
イラっとしたり嫉妬していたのではなくて、
人様に頼る事ができて
自分の資質を活かすことができている、その姿に
嫉妬していたのだなと思います。
本当に、すごいんですよ。
私の固定観念を
次々とぶち壊してくれます。
【手元にお金がある=欲しい物を買える】
そう、私は長年思っていたのですが
義弟は自分の手元にお金がなくても
「〇〇が欲しい。」
そう、素直に言うからか
欲しい物は手に入れているんですよね。
『働かず、稼がず、欲しい物を手に入れているってどう言う事?!』
と、ここでも
イラっとしていましたが、
躍起になって頑張らなくても
「〇〇が欲しい。」
そう素直に言えば
手に入るという事を
見せてくれていて
今や、有難いなとすら思います。
【頑張らないと、手に入らない。】
【自分でどうにかして手に入れなければいけない。】
などの、
無意識のうちに作り上げられた思い込みを
完全に手放すことができた時。
ビックリするほど楽に
望むものが手に入るのかな?!
なんて思っています。