カナダで出会った
日本人女性がいるのですが、
つい最近まで
この方は私にとって、
自己嫌悪に陥るきっかけとなる存在でした。
会うと楽しい時間を過ごせるのだけれど、
家に帰るとドッと疲れて
自己嫌悪に浸っている、みたいな。
だから、
会いたいけれど会いたくない。
そんな感じでした。
外交的で優しくて、
細やかな気遣いもできる
すごくステキな女性なのですよ。
在り方もステキですが、
私が欲しいと思っていたもののほとんどを
持っていらっしゃったのですよね。
海外在住でありながら
大企業に勤めバリバリ働いていて、
頻繁に日本に帰国する経済的余裕もあって。
すごく羨ましいなって
ずっと思っていました。
割と頻繁にFacebookに投稿する方で、
同僚の方との写真だったり
日本に帰国している時の写真だったり、
目にする度に羨ましいという気持ちから
何とも言えない不快な気分になっていました。
それは彼女の投稿云々ではなくて、
私自身の問題だったのですけれどもね。
そんな彼女、
日本に帰国するようなのです。
でも今回は、
前みたいに不快な気持ちにはなりませんでした。
羨ましいとはやっぱり思いましたけれど。
長い間、
カナダには自分の居場所がないって感じていて、
だから
日本に帰りたい願望が大きかったのかなって
今は思うんです。
だから彼女に限らず、
海外在住の方が
日本に帰るっていう投稿を目にすると
胸が破裂しそうなくらいの嫉妬に狂っていました。
母国で母国語を話し、
大好きな日本食を食べられることって
すごく安心できるし幸せな事で
『ここが私の居場所。』
そう思える事だったから。
『安心できる居場所に帰る事ができていいな。』
と言う思いから、
嫉妬していたのだと思います。
最近は、
『カナダが~。』
とか
『日本が~。』
とか思わなくなりつつあります。
ちょっと変な表現ですが、
地球上のどこかで
自分にとって居心地のいい場所、
安心できる場所を創り出せばいい。
そんな風に思い始めているからかもしれません。
『両親やお友達に会いたいな。』
『日本でお買い物したいな。』
『日本食が食べたいな。』
『日本国内を旅してまわりたいな。』
って思う事もありますが、
便利な世の中のおかげで
両親やお友達とは話せるし、
日本食も日本製品もそこそこ手に入るし
今でも十分満足で、幸せです。
こんな風に思えるようになったのは大きな変化で、
楽に生きられるようになったなって
しみじみ思います。
↑スタバのマグカップ。
47都道府県分全部集めたいけれど、
持って帰るのも大変だし
収納する場所がそもそもありません。
どれも可愛い。