「私にはできません。」
そうハッキリと断ったつもりでも、
引き受けたり
反応してしまうと
相手は同じことを繰り返してきます。
以前勤めていた職場では
急に私のシフトが変更する事が頻繁にありました。
私に都合を聞く事なく
勝手にシフト時間が変更されているなんてマシな方。
当日に
「急で申し訳ないんやけど、シフトより2時間早く出勤できる?」
みたいな電話がかっかってくる事がしょっちゅうで、
断ればいいのに断れず
ボスに頼まれた通りに勤務をしていました。
その当時は
英語が上手ではない私を雇ってくださった事に
ものすごく感謝をしていたので、
自分にできる事は何でもやろうと思って
シフトの急な変更には応じていました。
夫は
「君のボスは、君の英語力が乏しい事を知って雇ったんやから
そんなに頻繁にシフトの変更に応じる必要ない。」
と言ってくれたのですが、
かなり苦労してようやくゲットした仕事だったので
クビにされたくないという思いから、
できる事は何でもやっていました。
そんな感じで最初の2年くらいは働いていたのですが、
やっぱりしんどくなってきて
シフトの変更に対して
「その日は用事があるから無理です。
それと、シフトの変更はできれば1日前には言って欲しいです。」
と、ボスに言ってみたことがありました。
すると、
「そっか。分かった。」
と言って、その時のシフトは変更されずに済みましたが、
その後も急にシフトの変更がされていたり
突然シフト変更の電話がかかって来たり、っていうのは続きました。
ボスにイラっとしていたのですが、
これは私にも原因があったなって今なら思います。
急なシフト変更の度に、無理な時には
「無理です。」
って言えばよかったのに言わなかったから、
『この子は、どんなシフト変更でも引き受けてくれるやろ。』
そうボスに思わせてしまっていて、
そう思わせてしまったのは私自身です。
ここ最近、また同じような事が起きました。
相手に対してイラっとし
『断ったのに、なんで分かってくれないんだろう。』
って思ったのですが、
私が反応したり
対応してしまったり
お願いを引き受けてしまっているから
相手は私の言う
「できません。」
っていうのを
真剣に受け止めてないんですよね、多分。
『できない、と返事してくるけど、結局やってくれるし。』
そう思われているから
相手は私に連絡してくるし、
そう思わせてしまったのは私自身。
私は断るのが下手で苦手な上に、
自分が我慢して相手の要望を受け入れれば
人間関係がこじれることなく楽ちんだという理由で
イヤイヤ何かを引き受ける事がよくありました。
だけどこれも、
どちらを選んでも不愉快なんですよね。
引き受けたらイライラ。
断ったら、断った事への罪悪感でモヤモヤ。
どちらも不愉快なのなら
自分にとってマシな方の不愉快を選択する必要があるし、
その不愉快を受け入れる覚悟も必要だよな、なんて思いました。